河の下流に加賀百万石の武家屋敷が建立され巨大モモは拾われました。
巨大モモから手足が生え(以下略)
中から生まれたモモっ子達に武家屋敷のおじぃさんは

「ウチは武家なので桃太郎侍と名乗りなさい」

と言い渡しました。
最終判決なので反論は許されませんでした。
こうして桃太郎侍一個師団はスクスクと悪の芽を
数の暴力で
絶ちながら大きく育ちました。

養育費が家計を圧迫し始めてから3年目のある朝
桃太郎侍the最後の大隊が目を覚ますと
おじぃさんの姿が見えません
『こいつぁ犯罪の臭いがするぜ!!』
とカッコを付けていると
台所の書き置きが目に付きました。

ちょっくら釣りをしてくる

書き置きにはそう書いてありました。
桃太郎侍はチャンスだと思いました。
近頃(遠方の)巷を騒がせている鬼達を退治してお宝をぶんどる絶好のチャンスです。
噂では鬼達は座礁した宇宙船「やまとなでしこ」を修理するためコツコツと悪事を働き
相当な額のお宝を修繕費に費やしているらしいのです。

地球を火の海に変える絶好(チャンス)とも言えます。
さっそく桃太郎侍軍団は倉の金銀財宝と食料を持ち鬼退治の旅に出掛ける事にしました。

鬼ヶ島は遠いので最新の乗り物である三輪車にまたがり急発進をかましましたが
最高時速200kmしか出せないと知り
型遅れの原チャに乗り換えました。
こいつはなかなかのスピードを誇り
最大時速は500kmを優に超えます。
凄いです。
種子島に寄り道出来そうです。
ウハウハな気持ちのまま旅が始まりました。

途中ブルドックが現れて
「枯死の機微」
がどうとか言っています。
桃太郎侍元帥は桃太郎侍軍曹にこう言いました。
「長い旅になる。今日はあの犬を喰おう」
哀れ犬は喰われ、桃太郎侍の滋養になりました。
お腹一杯の桃太郎侍は
旅の遅れを取り戻すため飛ばす事にしました。

途中、猿がわめいていましたが
脳の足りない野蛮な畜生と会話をする気のない”偉大なる”桃太郎侍部隊は猿を

跳ね飛ばし

更なるスピードで鬼ヶ島へ接近しました。

しかし、キジ・ザ・グレートが空から桃太郎侍達をロックオンして追い駆けて来ます。
頭に来た桃太郎侍総統は
「空を飛んでるからって有利だと思うなよ!」
と言うと、原チャの秘めし力を解放し
成層圏まで一気に上昇し
キジをその毒牙タイヤにかけました。
哀れ、キジ・ザ・グレートは敗れ去り
空の藻屑となりました。

桃太郎侍軍は総統に続けとばかりの勢いで
鬼ヶ島に侵入しました。
侵略作戦を練るために鬼ヶ島の一角に臨時幕府を築きました。
長い様で短い作戦会議が終わりを告げ
ついに侵略戦争が幕を開けました。
桃太郎達は複数の部隊に別れ総統の命令を受けて鬼達に襲いかかります。

「ひとぉつ!」
「ひとよひとよにひとみごろ!!」

総統の命令を受けた第1小隊が命令を復唱しながら鬼に襲いかかります。

「ふたぁつ!」
「判りません!!」

命令の聞き取りミスを犯した第2小隊が右翼から海に身投げをしました。
構わずに総統は命令を出しました。

「みっっっっつぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「人並みにおごれよ!!!」

最後の主力でもある第3大隊が原チャによる無差別絨毯爆撃を行い
敵味方に甚大な被害を出して戦争に幕を下ろしました。

勝ち鬨をあげてからお宝と食料を「やまとなでしこ」に積み込み桃太郎侍達は宇宙に飛び立ちました。
「宇宙は我等のモノぞ!手始めに地球を破壊せよ!!」
桃太郎侍艦長がそう命令すると警報が鳴り響きました。
「何事かっ!」
「本艦に通常の3倍で近づく鬼がいます!!」
モニターには本土を奪われ激怒した赤くて角のある3倍速な鬼が映されています。
「間違いない。ヤツだ!赤い水性(塗料)だ!逃げろ!!」
艦長の命令も虚しく「やまとなでしこ」は撃沈しました。
後の人が
「艦載機さえ積んでいれば歴史は変わった」
と、うそぶく
「やまとなでしこ」の撃沈の瞬間でした。

~~終わり~~